起業した、会社名に込めた思い
私のこれまでの活動として、作業療法士として病院勤務を2年間、介護老人保健施設で10年間勤務し、起業し3年目になります。
また、障がい者スポーツにも10年以上関わり、障がいを持った友人も多く、車いすユーザーも多くいます。
車いすを使っている方の中には、まったく身体と車いすが合っていない方が多くいます。
自分が靴を買おうと思ったときどういった靴を買いますか?
使う目的や自分のサイズや好みによって靴の購入しませんか?
車いすも同じなんです。身体に合わないと褥瘡が出来ます。余計なところに力が働き変形が起きます。また、疲れや痛みが出てきます。
そのようなことにならないために、座るということは生活の中で重要になります。
私は、車いすユーザーとかかわる中で、車いすの姿勢を「どぎゃんかせんば(どうにかしないと)」と思い、シーティング・コンサルタントの資格を取得しました。
また、熊本県のシーティング(車いすや椅子での座る姿勢)を変えようと、「くまもとシーティング研究会」を立ち上げ、勉強会を開催してきました。
また、作業療法士として働く中で、ある通所リハビリを利用されている方から「明日もこなんとだろ?(来ないといけないんでしょ)」「明日もリハビリせんばとだろ?(しないといけないんでしょ)」と言われ、『はっ!」としました。
『何のためにリハビリに通い』『何のためにリハビリをしているのか』という目標・目的を利用者様がわからなくなっていることに気づきました。
目標・目的を持った生活が出来るように支援するには?ということを考え
「生活行為向上チーム チャレンジ(以下、チャレンジ)」を立ち上げました。
チャレンジは「出来なくなったわけじゃない。やる機会がなくなっただけ。やればできる。やってみれば出来る。」をモットーに、障害を持ったお母さんたちや認知症のかた、地域の人たちに協力をしていただき、料理教室をしたり、バス旅行に行ったりとチャレンジする機会を作ってきました。
現在は、高齢者の施設を経営しています。
会社名は「合同会社6L(シックスエル)」です。
私の好きな言葉で「Love the Life you Live,Live the Life you Love(自分の生きる人生を愛せ、自分が愛する人生を生きろ)」という言葉があります。
高齢者や障がいを持った方から、「こんな体になったのは罰が当たった」「こんな体になったのなら早く死んだ方がいい」という言葉を聞くことが多くありました。
今まで生きてきた人生を否定し、これから生きる人生も否定してしまっているんです。
私の会社の運営方針は、
1.入居者様が自分の人生を愛することができ、自分の愛する人生を生きることができる施設を目指します。
2.入居者様が自立支援に向けた生活を送っていただける施設運営を目指します。
です。
6つのLが実現できる人生を送る一助となる会社にしたいと思っています。
最後に、
私は、作業療法士です。
毎日、毎日「作業療法とは?」「作業療法士とは?」何だろうと考えています。
今現在の私の考える作業療法とは、
『そのひとの生き方に少しの+(プラス)が作業療法』
『その少しの+(プラス)をお手伝いするのが作業療法士』
です。
最後まで、ご拝読頂きありがとうございます。