義足×作業療法士×起業家×とーちゃんのブログ

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DROBE(ドローブ)



いろいろあるから人生楽しい 楽しく生きるvol.33:~一人の若者の人生を変えた話~


以前ブログで、若い保育士に、「作業療法士に向いてると思うから、目指してみたら」と伝えたことを書いたと思います。


その後、その若い男性保育士がどうなったかを書いていきます。


私が保育園を退職した、数か月後その保育士から電話がかかってきた。
私:「どうした?」
保:「保育園を退職しました」
私:「まじで?」
保:「はい。作業療法士を目指そうと思って、辞めました」
私:「きたーーーー」
保:「行く学校も決まりました」
私:「頑張ってね」


彼は、作業療法士を目指し、学生になりました。


それから、2年後・・・


実習生を受け入れる前に、各学校から実習受け入れ依頼がある。
受け入れを了承すると、臨床実習指導者会議というものが、学校で行われ、実習の目的や評価などについての説明がある。


ある学校の指導者会議に行った際、その学校の学科長は、私がまだ切断する前、1年次に実習に行った施設で、私を指導してくれた先生だった。
1年次の2週間に実習で、ずいぶん前のことなどで、その先生は私のことを覚えていないと思っていた。
すると、覚えていてくれたのである(これは、嬉しかったです)。


学生さんの実習期間中に、実習指導者から学生の様子や状況を知る為に学校の先生が受け入れ先を訪問することがある。
私は地域実習を受け入れていたので4週間の期間の中で、2週間目に来られることが多かった。
私を指導してくれた先生が実習地訪問に来た。なんか、緊張しましたね。
その実習地訪問で私は、先生にお願いをします。
私:「先生のところに○○(元保育士)という学生がいませんか?」
先:「おるよ。たいぎゃ(大変)勉強する子よ。知っとると?」
私:「以前、一緒に働いていて、作業療法士に向いている思ったので、保育士をやめて作業療法士になることを勧めたんですよ」
先:「ほんとね。」
私:「先生にお願いがあるのですが、彼が4年次の最後の実習は、私のところにやってくれませんか?私が作業療法士になることを勧めました。最後に、私に合否を付けさせてください。それが、私の責任だと思うので、よろしくお願いします」
先:「わかった。約束するよ」


さらに2年後・・・
ついに彼が4年生になり、最後の実習を迎えた。
彼は、私の想像を超えていた。
正直、一年目のセラピストより出来るんじゃないかと思えるくらいに成長していました。
学校の先生の話では、リハビリの全国模試で3年連続全国1位を取ったとは、聞いていましたが、実践もしっかりと出来ていました。
私は、彼が4年次になった4月に電話をしていました。
「長期実習で実習に行った先で就職を勧められたりしても、決めたらだめだよ。」
「私が君の立場なら、絶対東京で就職するよ」と伝えていた。
なぜ、東京での就職を勧めたかというと、全国クラスの研修は、東京であることが多い、地方からだと研修に行くまでに研修費以外に休みを取ったり、旅費がかかったりするから、勉強するなら東京がいい。
彼は、私から合格をもらい国家試験も無事に合格し、東京の有名な回復期の病院に就職した。
コロナ前は、毎年東京に研修を受講しに行っていたので、その際は、彼とお酒を飲んでいましたよ。もちろん私のおごりで。いつか、「あの時は、ありがとうございました。私がおごります」と言ってくれる日を待っています。実は・・・



私が指導を受けた先生との出会い、私は作業療法士になった。

作業療法士であった私に出会い、彼は作業療法士になった。


私が指導を受けた先生の指導を受けて、彼は作業療法士になった。


この『ひと』と『ひと』との出会いと繋がりが人生においての舵取りになると感じた。


だから、私は、リハビリ関係の仕事の依頼は断らないようにしている。
(絶対と書こうとしたが、介護ロボット開発事業の2期目の依頼は断った経緯があったので書けなかった)

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