義足×作業療法士×起業家×とーちゃんのブログ

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DROBE(ドローブ)



ブレイクタイム:俺の家のはなし

TOKIO長瀬智也さんが主演のドラマです。


『親の介護』という家族テーマに対して、本当に真髄をついた内容で出来ていると思う。
正直、宮藤官九郎さん凄いなと感心してしまう。


今回の第5話でもリハビリをする意味、介護の本質、本人のニーズ、家族の協力など感心させられる内容ばかりであった。


簡単に内容を説明すると、寿三郎(西田敏行)のエンディングノートに家族旅行と書いてあったことで、長男寿一(長瀬智也)『家族旅行に行かない?』と提案する。


すぐに寿三郎のケアマネさん(荒川良々)に相談すると「旅行は100%可能」との事。
しかもケアマネさん、『介護旅行』の専門の資格ももっているトラベルヘルパーでもあったんです。(この時点でケアマネさんも付いていく気満々でした。)


でも、ヘルパーのさくら(戸田恵梨香)は『寿一さんは家族だけでの旅行を希望されているんですよ』とケアマネさんが同行することをやんわり断る。
国内旅行を希望しているが、本当はハワイに行きたかったとお腹にかくしていた唯一のハワイ旅行での『家族写真』をみせる。
「だったら行ったほうがいいですよ。無理させるんじゃなかった。行かなきゃよかったというケースもたくさんある。でも行ってよかった!思い出ができたというケースも同じくらいたくさんある。そのためのトラベルヘルパーですよ!!」とケアマネさん。


寿一も「そうですよね。やらなくて後悔するより、やって後悔した方が、同じ後悔をするにしても、得ですもんね」と。
この会話もすごく印象的で、やる前から出来ないじゃなくて、やってみることが大事なんです。


寿一と寿三郎親子のコミュニケーションの時間は
『お風呂の時間』←ここのお風呂の時間っていうのがポイントですよ。
訪問介護での入浴などでは1対1での関わりが基本です。この1対1の時間こそ、パーソナルな話が出来る時間として大切なんです。


本人、家族が集まって旅行の計画をする。7人乗りの車、誰がいくか?孫たちも一緒か?お風呂は?食事は?
家族会議の内容は、食事は肉が多いから駄目だとか、露天風呂は危ないから駄目だとかリスク面で駄目なことを家族が意見を出し合っている。
そんな中、老人扱いされる寿三郎はすねて部屋を出ていく。寿三郎は一度も旅行に行きたいとはいっていないし。人の気持ちも知らないで、それなのに盛り上がって。


「何でいきたくないんだよ?」と聞かれた寿三郎は、
「だって楽しくないから!みんなと同じもの食べれない(自分は介護食)。みんなと同じお風呂に入れない(部屋の風呂)。病人扱いする。そんなのが目に見えているから…楽しくないもん」
この会話も凄いですよ。家族が本人のためと思って話しをしているのですが、実は、あれもダメ、これもダメと制限をかけているんです。本人からしたら、気にせず楽しみたいだけなのにですね。『お父さんを家族旅行に連れていきたい』から『どうやったら障がい高齢者を旅行に連れていけるか』に話が変わっているんです。


寿三郎の主治医の診断により、今回の旅行は無理との診断がでた。それでも旅行に連れていきたい寿一。
主治医が「なんでそんなに旅行にこだわるんですか?」


寿一は、「オヤジの笑っている写真がこれ意外ない。母親が撮ってくれている写真だからこれも最高だけど、この写真をこえれるか?今のこの同じメンツで超えれるか、相続、隠し子、跡継ぎいろいろあるけど状況を踏まえた上で笑えるかたしかめたい。なんなら日帰りでもいい。先生行かせてください」
この寿一の決意を先生はうけとめた。この長男寿一の言葉が、寿三郎の心に火をつけた。また、家族の心にも火をつけた。


主治医より『血圧130以下』『体重85キロ以下』『空腹時の血糖値140以下』これクリアしたら旅行を許可すると・・・


本人と家族の目標が一致し、目標が明確になったからこそ、そこからは家族一丸となって体調管理。体力づくり。お風呂の準備、介護シミュレーション。食事制限。できることから、頑張った。
検査の結果は、血糖値140、血圧127、体重85キロを達成し、みんなの笑顔になる。


今回の内容は、旅行という生活行為に対して、合意形成がうまくできた結果、モチベーションの向上、体調管理能力の向上、ADL能力向上、など様々なことが向上したと思います。
ほんと良く描けているドラマだなぁと思います。

一点きになるのが、寿三郎の電動車いすの姿勢が気になる。かなり、すべり座りになっているので、座位を調整したいと思ってしまう職業病が出てしまう。

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