義足×作業療法士×起業家×とーちゃんのブログ

やりたいことを実現するために「毎日を楽しく生きる」をモットーに日々前進するとーちゃんのブログです。











DROBE(ドローブ)



いろいろあるから人生楽しい 楽しく生きる vol.31 ~地震~

今日のブログは、記事を変更して書きたいと思います。


今朝起きて、携帯を見ると地震のニュースが出ていました。


私も熊本地震を経験しました。


熊本地震は、最も大きい震度7を観測する地震が4月14日夜および4月16日未明に発生したほか、最大震度が6強の地震が2回、6弱の地震が3回発生しました。


4月14日の地震は、まだ帰宅途中でしたが、車が飛び跳ねるくらいの揺れでした。
その日の夜は眠れず、翌日、仕事を休み。家の片づけをしました。
疲れ果て、15日の夜は早めに就寝しました。


16日未明に大きな揺れ、体感時間としては、ものすごく長く感じました。
揺れた瞬間私は、無意識に横に寝ていた子どもたちに覆いかぶさり、何としてもこの子たちだけは、守らないといけないと思いました。


揺れる中、義足を履き、玄関に倒れた靴箱をどけ、家族を外へ避難させましました。
車に乗り込み、気づきました。ハンドルを握る手が震えていたんです。
恐怖で震えが止まらない状態でした。
人生で初めての経験でした。

震える手で車を運転し、津波の情報も出ていたので、高台にある近くの病院の駐車場に避難しました。


続々と車が駐車場に入ってきます。
渋滞しています。
そんな中、軽バンから降りた一人の男性が黄色のジャケットを羽織りながら、赤く光る棒を振り始めました。その背中には「九州警備」と書かれていました。
仕事じゃないのに、スキルは発揮し、みるみる渋滞は解消されて行きました。
その姿に感銘を受けたのを覚えています。


私は、病院の自動販売機に飲み物を買いに行きました。
そこには、行列が出来ていました。
そこで、人間の醜さを目の当たりにします。
手元にあるありったけのお金を使い、何本も何本も飲み物を買う人がいました。
自分だけ良ければいいのか?と感じてしまいました。
私は、最低限の家族分だけを購入しました。
その日は、車中泊でした。
家の中で寝るのが怖いという恐怖から本震発生から、約1か月間は車中泊でした。


多くの友人やボランティアの方に助けられました。
しかし、私は、何もすることが出来ず、誰も助けることが出来なかったと感じていました。
この時ばかりは、障害があるから、ボランティア参加は足手まといになると思いました。リハビリセラピストとして、被災者へのリハビリに入ることもしませんでした。


この地震を経験して、感じたことは、『ひとごとじゃない』『いつ、だれが、どうなるかわからない』と・・・


3.11東北地震を見たときは、正直ひとごとの感覚でした。
でも、今は違います。
台風が熊本を直撃しなくても、豪雨がなくても、「良かったね」という感覚は無くなりました。
どこかで、被害を受ける人がいる以上、『私には、よかったねと喜ぶことはできません』。


そして、昨年7月に発生した熊本豪雨災害。


この際も、何もできない自分に情けなさと苛立ちがありました。
何もできない葛藤の中で、障害があっても出来ることを考え始めたのです。
ひとりの人間として、

ひとりの作業療法士として、
ひとりのマイノリティとして、
ボランティアとして支援できることはないだろうか?
物資や寄付金の支援は出来るけど、そういった形でのボランティアではなく何かないだろうか?
と考える中で、
私の人生を振り返ってみると人との出会いが私の人生を良い方向に変えてくれた。
人との出会いで光が見えた。
人との出会いで温かさと勇気をもらえた。
多くの人との出会いで生まれる奇跡があること、その奇跡が人生を良い方向に変えるきっかけを思い出し、
そして、たどり着いたのが移動販売車でした。


思いついたらすぐ行動が私です。8月6日にはクラウドファンディングを開始していました。


ひとりの力では、出来ることは少ないと思います。しかし、人との出会いや人との言葉、人との触れ合いにより助けられることもあると思います。


だから、私は行動します。

ブレイクタイム:障がい者の働き方を変えるプロジェクト

ご存じの方も多いかとは思いますが、昨年クラウドファンディングを利用し、『障がい者の働き方とボランティア支援』プロジェクトを開始しました。


日本で初めてとなる(たぶん)昇降リフト付き移動販売車を車屋さんと相談しながら作っている途中です。
私の頭の中で
『そうぞう』していたものが、
『行動』により、また、
『声に出して(伝える)』
来たことにより、完成が見えてきています。


昨日、SNSの方で、
仕事(職業)を選ぶ際のポイントは何ですか?
①自分のやりたい仕事だったから
②自分の資格やスキルが生かせる仕事だったから
③やりたくないけど給与が高かったから
④やれる仕事がそれしかなかったから


という質問をさせて頂きました。
回答で多かったものは、①と②がほとんどでした。(③も少数いました)
④を選ばれた方は一人もいませんでした。


それは、そうですよね。
やりたくないけど、やれる仕事がそれしかなかったら求人に対して応募するしかないですよね。
でも、考えてみてください。
やれる仕事がそれしかなかったということは、構図として
雇用者>求職者の関係が生まれます。
その関係が生まれることにより、
非正規労働者契約や低い賃金での労働でも、仕方なく納得するしかありません。
また、やりたい仕事だったため、資格を取って働いたけど、楽しく感じることが出来ず疲弊してしていきますよね。


それが、障がい者の雇用です。


昨日、キッチンカープロジェクトで、雇用することになるであろう先天性の下肢の障がいの方とお話をしているときに、
その方が「私たちなんて、やりたい仕事を探すのではなく、やれる仕事を探さないといけない。それが、やりたくない仕事でも、それしか選択肢が無いから」という言葉を聞き、
「そうかー。確かにそうなるかー」と思ってしまいました。


実際、その方が就職される際、2社に絞られたそうです。A社は、やりたいと思える仕事だったが、非正規雇用で1年毎の更新制を提案され、B社はやりたい仕事ではないけれど正規雇用として、健常者の職員と同様の雇用の提案だったそうです。
そこで、B社に決めたそうです。


現在、取り組んでいる移動販売プロジェクトは
『究極の作業療法であり、究極の就労支援』
と思っています。


この最初のプロジェクトが成功することで障がいのある方の働き方が大きく変わると考えています。


確かに、現在は、ネットビジネスでもやりたいことをやったり、報酬を得ることは可能かもしれません、しかし、それだけでは障がいを持った方の就労は変わらないと思いますし、多くの方が障害に対しての理解も拡がらないと考えています。


新しい就労の形、新しい理解の深め方に繋がるように、試行錯誤しています。また、全力で応援してくれている仲間がいます。


絶対、楽しく活き活きと生きることが可能になると思います。
今後の活動にご注目下さい。


   ↓をクリック(現在の制作状況が見れます)

障害があっても出来る「働き方とボランティア支援」の日本で1台のキッチンBOXへの昇降動画

いろいろあるから人生楽しい 楽しく生きる vol.30  ~シーティングとの出会い インプットからアウトプットへ~

2013年12月職場からの出張命令で東京に研修に行ってから、東京の楽しさと全国からセラピストが集まる刺激から、『東京で色んなセラピストが来る研修無いかな?』という目的で、ネットをウロチョロしていた。


そこで、私の目に留まったのが『日本シーティングコンサルタント協会の研修だった』


シーティングの基礎研修が2014年3月に東京で2日間あるだとー。


と思ったら、職場に出張願いを書いていた。


その当時、自ら「研修に行かしてください」なんていう職員がいなかったためか、前泊・後泊付きで、研修費+出張費を会社が負担してくれた。


そこで、勉強した内容は、まさに目からうろこ状態だった。
2日間缶詰め状態での研修であったが、眠くなることもなく、夢中だった。
1日目が終了しての懇親会に参加するほどの勇気はなく、一人で東京の街へと飲みに消えて行ってた。それはそれで、楽しかった。


二日間の研修を終えて、学んできた内容を実際に通所リハ利用者にやってみた。
その方は、左麻痺があり車いすを使用されている方で左側への傾きが見られる状態だった。さっそく、福祉用具業者に、車いすとクッションを試したいと電話をし、実際にやってみた。


シーティング介入前と介入後の変化が見たくて写真を撮ったのだが、介入後姿勢の写真を撮る際、利用者はピースサインをされた。
シーティングの研修で、「目と手は心の鏡」という言葉が印象に残っていたが、まさにそれ状態。


視線の位置がしっかりと前方を見ることが出来るようになり、また、座位時の体幹が安定したため上肢操作が出来るようになり、ピースサインが出たと考えられる。


この瞬間、衝撃が走った。
リハビリは、時間をかけて変化が現れるものだと思う。(もちろん、一回の治療で効果、変化は出しますよ)


しかし、シーティング技術は、すぐにその方のADLを変化させた。
変化させたというより、もともとできる能力はあったのに、出来なくなっていたものを、引き出すことが出来た。


ここから、シーティングにはまった。


2014年12月、2015年7月、2016年5月、2016年7月、2016年10月、2016年11月
日本シーティングコンサルタント協会主催の研修に参加しまくったし、発表もした。懇親会も出るようにして、色んな先生がたの話を聞いた。
(東京と愛媛の出張が多かったため、利用者の間で、「東京と愛媛に女がおるとやろ」と言われてた)
そして、2017年1月1日付で、全国で105番目熊本県では唯一のシーティングコンサルタントになった。


それ以外にも、国際福祉機器展や日本褥瘡学会、全国介護老人保健施設大会などに参加や発表をしに行った。学会発表は、職場が出張扱いにしてくれるから、そのために発表していたと言っても過言ではない。


シーティングを学んで実践する中で、近くにシーティングに詳しいセラピストがいない。
シーティングで悩んだときに聞けるセラピストがいない。
私だけがシーティングをやっていても、対象者さんの座位は変わらない。
などを考え、2016年6月22日熊本県のシーティングを変えようと、周りの病院や施設を巻き込み『くまもとシーティング研究会』を立ち上げた。


その中で、私自身がアウトプットをする機会が多くあった。


インプットしたものをアウトプットする難しさを感じたが、同時に自分の成長も感じることが出来た。


アウトプットがめちゃくちゃ重要なことに気づいた。
だから、今もアウトプットし続けている。


このシーティングとの出会いをきっかけに、学びに対して積極的になったし、自信を持てるようになってきた。


また、アウトプットすればするほど、仕事の依頼が来るようになった。


今は、独立して経営者になったが、このシーティングに出会えたから今があると思う。
そして、独立してから感じることとして、付加価値として多くの資格を持っておいた方がいいと感じる。


たくさんのものを掛け合わせてていくことで、唯一無二の人になれる。これは、誰にも変えることはできないし、誰も変わることが出来ない存在になれる。


私の場合であれば、
作業療法士×シーティング・コンサルタント×リフトインストラクター(リフトリーダー)×初任者研修×経営者×起業家×義足×PTA会長
みたいな感じかな。もしかしたら、他にも掛けるものがあるかも・・・


最後に
『そうぞう』×『行動』×『声に出す(多くの人にアウトプットする)』
ことで、人生が変わると考える。


ちなみに、
『そうぞう』×『行動』×『声に出す(多くの人にアウトプットする)』
 ~障害を個性に変えて生涯へ~
というテーマで3月21日に講演の依頼をいただいています。
もし、聞いてみたいという方は、お知らせを待っておいてください。